皆さんは住宅ローンはどうやって選びますか?
固定金利がいいのか?変動金利がいいのか?ネット?メガバンク?提携ローン?i-flat?
どうしようかなと思いながら一条工務店と打合せを始めると、
土地探し前から、営業さんに住宅ローンの審査を出しておくと土地探しに有利です!とおすすめの銀行の審査用紙を持ってこられます。
この住宅ローンの審査を出していいのか、断ると営業さんに悪いのではないかなど不安に思われるかもしれません。
また、現在住宅ローンを払っている人も今の銀行が一番メリットがあるのか、低金利のネット銀行で借り換えたほうがいいのではないかなど悩みは尽きませんよね
本日は皆さんに一条工務店に特化した住宅ローンのお話をしたいと思います!!
1.変動金利?固定金利?
住宅ローンを選び始める場合、一番最初に考えるべきは金利を固定にするのか、変動にするのかということでしょう
まず今までの変動金利、固定金利の推移のグラフを見てみてましょう
1)金利の推移
出展:住宅金融支援機構HPより
ちなみに、グラフの金利は基準金利です。この後に優遇金利で2%前後くらい低い金利で借り入れを行うことになります。
今の金利だと、変動金利は0.5~6%前後、10年固定金利は0.8~1.0%前後ほどになります。
また、35年の長期固定金利は1.3~1.5%前後となっています。
2)金利別の返済額
これらの金利を月々の返済と総返済額で確認してみましょう
元金均等返済、ボーナス返済なし、35年返済の条件です。
わかりやすく切りのいい金利で変動金利0.5%、10年固定1.0%、35年金利1.5%、変動金利上昇時2.0%としてみるといいかもしれません。
借入額3,000万円
0.5% | 1.0% | 1.5% | 2.0% | |
月々返済 | 83,928円 | 96,428円 | 108,928円 | 121,428円 |
総返済額 | 3,263 万円 | 3,526 万円 | 3,789 万円 | 4,053 万円 |
借入額4,000万円
0.5% | 1.0% | 1.5% | 2.0% | |
月々返済 | 111,904円 | 128,571円 | 145,238円 | 161,904円 |
総返済額 | 4,351 万円 | 4,702 万円 | 5,053 万円 | 5,403 万円 |
借入額5,000万円
0.5% | 1.0% | 1.5% | 2.0% | |
月々返済 | 139,880円 | 160,714円 | 181,547円 | 202,380円 |
総返済額 | 5,439 万円 | 5,877 万円 | 6,316 万円 | 6,754 万円 |
3)どうやって選ぶのか
まず、これらのデータや多くの情報を集めて、決めるのは皆さん自身です。
アドバイスをすると、どれだけの金利変動に耐えられるか、今までの金利推移をみて、今後どこまで金利が上がると予想するか
それらを元に、最後はえいや!で決めるしかないと思います。
ちなみにクロクマ夫妻は変動金利を選んでいます。
理由としては、
①今後30年で日本の変動金利が35年固定金利と比べ明確に損を感じるまで上がることは稀だと思っている。
②上記の金利まで上がっているとすると、高確率で日本の経済が大きく上向いているため、損したとは感じると思うが、地価、株価、給与が上がっていると思うので、上昇分の補填は可能だと思っている。
この2点です。
2.どこから住宅ローンを借りるか?
変動金利、固定金利を選んだら、次はどこから借りるかを考えてみましょう!
1)一条提携ローン?つなぎ融資?
一条提携ローンという言葉に、ピンとこない方が多いかもしれません。ちなみにi-flatのことではありません。
私もネットなどで一条工務店のことを調べていたつもりですが、あまり書かれているブログは多くないです。
一条工務店で家を建てる場合に、住宅ローンに優遇がある銀行があります。
これが一条工務店の提携銀行です。営業さんから審査を勧められる銀行は提携銀行であることがほとんどでしょう。
優遇内容は建物登記前の担保の免除です。
本来、住宅ローンは土地の場合は土地、建物の場合は登記後の建物を担保とします。
土地の場合は、土地のローンを組むときに、実際の土地があるため、それを担保にして借りることができます。
ただし、建物の場合は、そうはいきません。
例えば、一条工務店で家を建てるときに、工事着手の段階で工事請負代金の1/3を支払う必要があり、多くの人はその段階から住宅ローンを開始します。
しかし、このときに建物を担保に入れることができないため、住宅ローンを借りることができません。
そこでつなぎ融資といわれるローンを工事着手段階から建物登記前の期間組むことになります。
このつなぎ融資は、金利が2%以上のものが多く、事務手数料などの諸費用も住宅ローンを組む時と別に必要になるので、出費が多くなります。
しかし、一条工務店の提携ローンの場合は、一条工務店と銀行間の信用において、その期間、建物を担保に入れなくてすむため、出費が抑えられる可能性があります。
提携ローン | 提携外ローン | |
出費 | 諸費用 | ローン諸費用
つなぎ諸費用 |
金利 | 1.5%以下 | (ローン)1.5%以下
(つなぎ)2%以上 |
とはいえ、提携ローンよりも、格段に金利、諸費用が安い場合に提携外のローンの方がメリットがでることがあります。
また、提携ローンは、営業さんがやり取りをするケースが多いので、手慣れていると思います。
クロクマ夫妻は、それらを加味して提携外ローン、つなぎ融資を選択しています。
クロクマの試算でつなぎ融資の手数料、金利を考えても、提携外ローンの方が提携ローンよりもメリットが出たからです。
ただ、営業さんが慣れてない銀行だったので、銀行員とのやり取りにお互い手間取っている感がありましたが、それはそれで面白かったです笑
余談ですが、提携ローン以外を選ぶことで営業さんの心象が悪くなるのではないか、マージンがなくなるのではないかと不安になったのですが、
まったくそんなことはありませんでした!
施主の住宅ローンの負担が軽くなるほうが、一条工務店として得が多いので、安心して自分にとって一番条件の良いローンを選びましょう!
2)ネット銀行?メガバンク?地方銀行?i-flat?
この項目に関しては、結論から申し上げますと、気になっているところは審査してもらって、条件の一番いいところに決めれば大丈夫です!
とはいえ、予備知識はあるほうがいいと思いますので、少々ご説明いたします。
①一番安い金利の銀行がいい?
これに関しては、人それぞれです。誰しもが低金利のほうがいいというわけではありません。
住宅ローンを選ぶ基準は、金利と諸費用、保険内容です。
ネット銀行のとにかく金利の安いローンでも諸費用は100万円弱という場合があります。
逆に諸費用が安い代わりに金利が高いローンもあります。
また、一条工務店は独自の21~35年固定ローンの「i-flat」を用意しています。
10年目までの金利1.05%、その後1.30%とかなり低金利の長期間固定ローンになります。
私は変動金利を選んだので、選択肢に入りませんでしたが、諸費用などの条件も安ければ有力な選択肢に入ると思います。
諸費用が少ないほど、自己資金が少ない場合に手持ち資金を残せます。
金利が安いほうが、長期間、多くの借入額を借りる場合メリットがあります。
また、保険についてはクロクマ夫妻は他に保険もありますし、最低限の団信のみですが、皆さんは今加入している保険内容も含めて考えてみたほうがよいでしょう。
そして、今後の人生計画、繰り上げ返済をするのか、借り換えることなどを考え選ぶほうがいいと思います。
②HPに書いてある金利、諸費用で決める?
答えはNOです!
銀行のホームページに書いてある金利や諸費用は、あくまで審査に出す前の参考くらいにしてください。
なぜかというと、審査後に一般公開している金利より安くなることがあるからです。
クロクマ夫妻の場合、審査後の金利は以下のようになりました。
A銀行 | B銀行 | C銀行 | |
公開金利 | 0.85% | 0.73% | 0.70% |
審査結果 | 0.42% | 0.60% | 0.65% |
このように審査後の結果で金利が大なり小なり変わっているので、ホームページの金利はあくまで参考にした方がいいでしょう
審査用紙を書くのも面倒なので、ホームページで絞るのはもちろん賛成です。
クロクマ夫妻は営業さんから情報を色々もらって審査を出しました。
モゲチェックでも簡単に審査を出せますので、参考程度にお使いください。
3.まとめ
ということで、皆さん住宅ローンの選択の参考になりましたでしょうか?
こちらが本記事のまとめとなります。
- 金利の変動、固定は過去の推移、リスクを考えて選択する
- 提携ローンはつなぎ融資不要のため、建物登記までの金利、諸費用がお得
- 金利だけでなく、諸費用も加味して一番条件のいいローンを選択する
- 審査後に、ホームページに載っている金利よりも安くなる場合がある
結局クロクマ夫妻は一条提携外の地銀の変動金利で借り入れをしました!
大きいと人生で1,000万円の差になる住宅ローン、皆さんの選択が幸せな結果をもたらすことを祈っています!